イラストレーターなかじまともこのキャンバスに描くイラストの描き方
私は特に「線」と「色」に注目して描きたい時、選ぶ素材があります。
それが、「キャンバス」です。
これは長年、自分に合った描き方を探し続けて見つけた方法です。
伝統的な方法で油絵を描くときにはキャンバスに油絵の具で描きますが、この私の方法は鉛筆と色鉛筆、アクリルグァッシュを使うオリジナルです。
もし皆さんが同じ方法でに描いてもそれぞれの味が出て、違う結果になりますよね。
それが絵の良さであり、絵のオリジナリティは描き方のその先にあります。
皆さん、好きな方法でこれが私の絵の描き方だ!と思うものを見つけると良いですね。
それでは、今回は私の方法をお見せしましょう!
作品作りの流れ
①キャンバスを用意し、下地剤を塗る。
下地剤の塗り方や量なども、やり方で出てくる味が違います。
キャンバスのデコボコをどのくらい生かすのか、下地剤の色は好きか?などチェックポイントはいっぱい。
筆で塗るか、ナイフで塗るか、でもかなり違います。
要は、自分が何が好きか?です。
②下描きを用意する。
絵の具を使って絵を描くときは、鉛筆を使う時と違い、偶然を生かすことが多くなります。
なので、下描きはあまり決め過ぎ無くても良いかもしれません。
ただ、受注してのイラスト制作の場合は、この下描きの段階での打ち合わせになりますので、具体的に決めて描く方法を取ります。
自分だけの作品作りの場合と、受注制作の場合とは、考え方が違います。
ある程度こちらにお任せで頼まれると思いますが、具体的なものを描くときは特に、ラフと完成品が違うことは避けたいですよね。
③下描きをキャンバスに写します。
キャンバスに下描きを写す方法は、こちらと共通です。
→イラストレーターなかじまともこの鉛筆画の描き方
違う点は、鉛筆の粉が付いた場合に、紙の場合は消しゴムですぐに消せたり、味になったりしますが、キャンバスに描く場合は、自分が意図しない「汚れ」になる場合もありますので、注意です。
厚塗りの絵の場合は、特に気にしなくても良いかもしれません。
絵は、下描きが見えてても良い絵もあるし、見えていなくても良い絵もある。
要は自由なのです〜。
そう考えると楽しくなりますね!!
④絵の具を乗せていく。
描く前から決めていたことを、どんどん乗せて行きます。
髪はブロンドなどの軽い色、壁はストライプ、そして影を描きたいという計画でしたので、それを表現。
壁に小さなハートを飛ばしています。
⑤描き込み過ぎず、進めていく。
私のやり方は、軽さを大切にしているので、色の乗り(発色)を大切にしながら、描き込み過ぎないように気を付けます。
以前は、キャンバスと言ったら、絵の具を画面の上でこねくり回し、最終的には良い感じで収まれば良いと思って描いていた時もあったのですが、その描き方は自分には合っていなかったようです。
これは、思い込みを外していく良い機会でした。
アートというのは自由なので、薄塗りが好きだったら、薄塗りで描く事が自分にとっての正解なんです。
誰がなんと言ってもです。
皆さんにも、皆さんの正解があると思いますので、探してみてくださいね。
どんな描き方が好きですか?
⑥完成しました!
この絵の場合は、最後にPCでも描き込んでいます。
アナログとPCを組み合わせるのも、面白いですね。
ただ、私は小さなところだけの調整にしています。
せっかくの手描きの味が消えてしまわないようにと思うからです。
この描き方は、このお仕事の時でも使いました。
→【全国児童才能開発コンテスト】のホームページにイラストを描かせていただきました。
この描き方がとても好きなのでお仕事に繋げる事が出来て嬉しいです。
また、キャンバスギャラリーに載せている絵もこの描き方です。
どうぞ他のキャンバスイラストもご覧下さいね。
作品は追加予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
イラストを描く方や、お仕事ご依頼の方にお役に立つと嬉しいです。
4月にお台場で開催される商談イベントの「イラストレーターブース」に出展いたします。
会期 2018年4月4日〜6日
会場 東京ビックサイト
東展示棟、東2ホール奥が「クリエーターEXPO」です。
【 C6-17 】が私のブースです。(終了しました)
イラストレーターなかじまともこ(中島智子)のポートフォリオサイトを作りました。ぜひご覧ください。
https://portfolio.nakajimatomoko.jp