私はイラストの画風がいくつかありますが、その1つが鉛筆画です。
この白黒の世界が大好きですので、今後も作品作りをして行きたいと思っています。

今日は、私の鉛筆画の描き方をお見せしましょう。

 

作品作りの流れ

 

 

①クロッキー帳にアイデアを描きます。

宇宙下描き

絵全体のバランスや表情、洋服などは完成形に近い形まで考えます。
しかし、描き進めていくうちに変更したくなるものなので、あまり考えすぎずに楽しく描きます。

構図は最初にしっかりと決めてから、進める間に細部の質感作りで遊べると楽しい作品作りが出来るでしょう。

次の段階は、本描きになりますが、この下描きをトレースします。
(トレースの仕方は、このブログ後半に説明します。)


②はじめの段階で、一番黒いところを決めます。

トレースをして、いよいよ描き始めます。

この絵では、ハサミ周辺と布のキワ、髪の毛の黒などが一番黒いところです。
影が強く出るところだったり、奥行きある場所が黒く表現出来ます。
ここをはじめに、黒く締めておくと、他の色のトーンが出しやすくなります。

私は、髪の毛を描くのが大好きなので、この絵では早くに決まりました。
1箇所でも早めに完成形に近いところがあると、他の所もそれに釣られてどんどん進む感じがします。

鉛筆画は色のトーンが豊かだと、見ていて美しいです。
紙の白と、一番濃い黒の間に、中間のグレーが無数に表現され、そのグラデーションを感じると豊かな絵になります。

制作途中1

 

③下描きでは決め切れなかった所を、様子を見ながら描いて行きます。

制作途中2
布の模様は、下描きでは星でしたが、描き進めていくうちに変更したくなりました。
右下の惑星の軌道でも遊びたくなり、女の子の足元としっくりくる配色を考えました。

きつねの毛並みや、左上の白い丸がたくさん飛んでいる所などは、あまり考えず、感覚で描き進めました。


④完成!

宇宙の布を切る
2つの流れ星や、地球の描き込みがしっくりいくまで少し時間をかけました。

絵の命は人物の顔です。
この絵では、どこまで描き込むか途中悩みましたが、2つの流れ星が輝いている設定なので、顔は反射を受けているように白く留めました。

下描きのトレースの仕方

わたしの鉛筆画は、クロッキー帳に描いたアイデアに忠実に仕上げることが多いです。
仕上げたいサイズで何枚もアイデアを出します。

鉛筆画を一枚仕上げるのは、結構時間のかかることですし、しっかりと構図や細部に何を描くのかを決めてから本描きに入るほうがスムースに作品作りは進みます。

鉛筆画のオーダーをお受けする時は、クロッキー帳に下描きをした段階で打ち合わせをし、OKを頂いてから進めます。

 

トレース方法

トレーシングペーパーの使い方に慣れてくると、下描きで出てきた好きなフォルムや表情なども、逃さず作品に取り込むことが出来ます。

コツとしては、クロッキー帳に下描きするときに細部などを出来るだけ決めます。
そしてトレーシングペーパーでなぞる時、本描きの紙に写す時も、良い線を探したりシンプル化したりと、各段階で考えながら作業すると良いと思います。

 

下描きとトレース後の例

左はクロッキー帳に下描きしたもの。
右はそれをトレーシングペーパーで写したもの。(右は写した後、顔の部分は鉛筆でなぞり、線を強めていますが、その他の部分はトレースしたときの鉛筆の粉のままです。)

最初から勢いよく本描きに向かう描き方もあると思いますが、わたしは、そのパワーを下描き作成に使い、本描きは繊細に美しく仕上げたいと思います。

以前は、下描きをせずに本描きの紙に直接向かい、出てくる形を捉えて描いていたのですが、その方法だと、とても時間がかかっていました。

自由に発想するのはクロッキー帳の上で、その後に落ち着いて美しいトーンで仕上げられるので、この方法が気に入っています。

絵は基本的に描き方が自由ですので、私の描き方はあくまでも一例です。
鉛筆画を描きたい方や、イラストご依頼の方の参考になれば嬉しいです。

鉛筆画のギャラリーはこちらです。
どうぞ他の作品のご覧下さい。
作品は追加予定です。

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4月にお台場で開催される商談イベントの「イラストレーターブース」に出展いたします。


会期 2018年4月4日〜6日
会場 東京ビックサイト
東展示棟、東2ホール奥が「クリエーターEXPO」です。
【 C6-17 】が私のブースです。