私がなぜ「明るくて可愛いモノトーンの鉛筆画」を描いているのか。

今日は、表題の通り、『私がなぜ「明るくて可愛いモノトーンの鉛筆画」を描いているのか。』について書いていこうと思います。

なぜモノトーンなのかということに関しては、2つの経験があるからなんです。

美大受験の際に鉛筆デッサンに入れ込んで最高に楽しめた事。

受験の際のデッサンの勉強はある意味「必要だからするもの」なのかもしれません。

しかし、私の場合、せっかくだから楽しんでしまおうと、『受験に必要だということは、これは一つの美術教育なのである』と、心に決めました。

あの頃の私はかなり貪欲で、講師の先生の一語一句を逃すまいと聞き入っていました。

そんな時『デッサンを極めるとそれだけで画家になれるくらいなのだから、学校に入っても辞めないでほしいなぁ』と呟いているのを聞いてしまい、真に受けたのです。(笑

実は、絵画科に進みたかった私ですが、将来の為にとデザイン科に志望を変更していたので、「デッサンで画家」という言葉に反応したのだと思います。

実際は、学校に入ってからは自主的には続けなかったのですが、その後20代半ばでイラストの勉強を始めた時に、オリジナルの絵って何だろう?と動物の鉛筆画を描き始めたのが、鉛筆画のイラストレーションを始めたスタートです。

鉛筆画 ペンギンと熊と魚
初期に描いた作品はこちらです。

今につながる感じがあり、自分でも大好きな作品です。

これらの作品を作る前に経験した大きなことは次のことでした。

美術大学でモノトーンの写真を勉強した事。

受験勉強ではデッサンがあんなに楽しめたのに、いざ学校に入ったら私はかなり疲れていました。

燃え尽きてしまったのではないかと思います。

今思い返すと「可愛いものへの欲求」が大きくあったのですが、それは子供の頃から当たり前のことですし、「可愛い」なんて大学で表現するべきものじゃないのではないか、と無視してしまいました。

そして道に迷ってしまい、結果、写真の勉強をすることになったのです。

それがまた、なぜ私ってこうなのかなと思いますが、しっかりと真面目に写真に向き合いました。

しっかり向き合うと深刻になる特徴がある私。

もともと「可愛い」が好きな私なのに、写真の作品がシリアスになりすぎてしまい、心の闇に入って行く気がして「私には写真は向いていない」と思うようになってしまいました。

今見ると、結構良い写真撮っていたかな。
特に自転車がテーマの写真は好きです。
もう一枚、良いのがあったのですが、見つからず載せられませんでした。

どうしても「人間ってなんだろう、都会ってなんだろう、幸せってなに?」とこれらの写真を見ると思ってしまいます。

当時はプリント技術の勉強もしたので、「キリッとしまった黒」や、「ムードのあるモノトーンとは」などを追求し、とっても勉強になりました。

ここでお見せした写真以外には、「サラリーマンの哀愁」を撮った写真や、「雨に濡れた枯れた美しい花」、街歩きをして切り取った写真など、気に入っているものもあります。

自分の「可愛いもの好き」を全否定していた時期もあります。

可愛いもの好きって、子供っぽいですよね。

自分の子どもっぽさを解消したくて、自己改善に取り組んでいた時期もありました。

今は、私自身からは少しそれは抜けたかも知れませんが、その時期を超えると「可愛いもの好き」が大切な私の一部だと思えるようになりました。

そして今、「明るくて可愛いモノトーンの鉛筆画」を描いています。

絵も変化しますし、人間も変化します。

今はしっかりと「自分の可愛い世界」を表現していきたいと思います。

今後、どのように絵が変化して行くか、楽しみです。

鉛筆画イラストレーターの活動は、現在展示予定が数件決まっています。

2019年2月には、わたくし2度目の、本格的なものとしては初の個展を開催します。

場所は表参道OPAgalleryにて、決定しております。

原画を見に、どうぞ遊びにきてくださいね!

2018年内で、その他の展示も決定しています。こちらは正式発表をお待ちください。

ブログにてご報告いたします。

鉛筆画のリンクページはこちら
中島智子個展開催決定